Seine fishing of AKUNE
鹿児島の食を支える阿久根の旋網漁
鹿児島の食を支える海盛水産の旋網漁
私たち海盛水産は旋網という漁法で漁を行っています。
阿久根を母港に地図のブルーのエリアを中心に旋網漁を行っています。
まきあみ(旋網/巻網)という言葉は、初めてこの世界を知った方には聞き慣れない言葉かもしれません。
まきあみ(旋網/巻網)は幕末以降に広まった漁法です。旋網漁業は日本における水産物の安定供給や食料自給力の維持・強化に寄与してきました。
大きな特徴は魚群を探し、役割をもった複数隻の船がチームワークで魚群を網で囲い込み魚を大きくすくい上げるというスタイルです。
様々な役割を効率よく行えるように装備を最適化した船に乗船した乗組員は緻密な連係プレーで操業を行います。
一般的に一回の航海での操業(網を入れる)回数は2~3回で1回の漁に2時間ほど時間がかかります。
チームワークで成果を上げる、素晴らしい仕事です。
海盛水産では5隻からなる船団で漁を行っています。
阿久根について
海盛水産の本拠地である阿久根市は、鹿児島県の北西部に位置し、西部は東シナ海(天草灘)に面する自然豊かな街です。古代から地名として存在し、「英袮(あくね)」と呼ばれていました。「英(あく)」は魚や漁業を「袮(ね)」は岩礁を表しており、古くから漁港として栄えてきた歴史ある漁業が盛んな街です。
旋網漁の流れ
Step.1「魚群発見」
灯船が中心となり、ソナーや魚群探知機で魚群を探し灯船が光を海面に投射し魚を集めます。
Step.2「投網」
魚それぞれの行動やその日の風向き潮流など様々なことを考慮し、探した魚群を網で大きく囲い込みます。
Step.3「環締」
魚群を少しずつ慎重に囲い込みながら、網の海底側に取り付けられたワイヤーを締め込み、海底側の網の出口を塞ぎます。 その後、浮子側のワイヤーを引き締めます。大きな網で魚をすくい上げるようなイメージです。
Step.4「揚網・積取り」
漁のクライマックスになると網を引く網船や運搬船は網と魚の重さで不安定になります。それを防ぐ為に灯船が網とは反対側に航行し、バランスを取ります。運搬船はアゼ網で網の環に入った魚をすくい上げ魚艙に収容していきます。魚艙は氷により鮮度を保つ設計になっています。
船団紹介
第11 海盛丸
灯船(16トン)
第15 海盛丸
灯船(18トン)
第16 海盛丸
網船(18トン)
第18 海盛丸
運搬船(18トン)
第38 海盛丸
運搬船(18トン)
月夜間
旋網漁は集魚灯を海面に投射し魚を集めます。
月齢が満月の前後数日間は海上も月に照らされることから、集魚灯の効果が弱くなります。
その期間を「月夜間」といい、乗組員の休養や船体のメンテナンスなどを行います。
この「月夜間」と冬期・夏期休暇は漁を行いません。
※ 月齢周期に関するカレンダーは国立天文台のウェブサイトでご覧下さい。
※ 国立天文台 天文情報センター 暦計算室
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このウェブサイトについて
阿久根の水産会社「有限会社 海盛水産」のオフィシャルサイトです。
私たちの仕事を分かりやすく伝え、若い方の就漁をサポートする目的で運営されています。
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