FISHERMAN
漁師について
海盛水産は鹿児島の西海岸、東シナ海に面する鹿児島県阿久根市で昭和57年に設立された水産会社です。旋網漁のプロフェッショナルとして海にとことん惚れ込んだスタッフと共に海原を駆け巡っています。雄大な東シナ海は豊富な資源の宝庫です。複数隻の漁船で船団を組み、自然の厳しさ、そして豊富な恵みに感謝しながら日夜操業しております。安全操業で水産業の未来に繋げる会社になりたい。もっと、天然魚の美味しさをアピールしたい。漁業はもちろん、魚の鮮度と美味しさを吟味した処理・調理まで、自社ですべて一貫体制の安心安全が信条です。これからも雄大な東シナ海で育った「新鮮で美味しい魚」を皆様にお届けすべく、邁進してまいります。

FISHING BOAT
船の紹介





船内案内(第16海盛丸)

16th KAISEIMARU
第16海盛丸、次世代の鮮度保持を実現
日本初「急速冷凍室」搭載19t旋網漁船
日本初「急速冷凍室」搭載19t旋網漁船
2025年、新たに建造された第16海盛丸には、19トン級の旋網漁船としては日本初となる「急速冷凍室」が搭載されました。水揚げ後の鮮魚を、-35℃で一気に凍結。この技術により、魚の細胞を壊すことなく、獲れたての鮮度をそのままキープした状態で運搬・保管が可能になりました。
さらに、最先端の鮮度保持技術「DENBA(デンバ)」も導入。微弱電流の力で魚の水分子を活性化させることで、解凍時のドリップ(旨み成分の流出)を抑え、まるで獲れたてのような味わいを食卓へと届けます。
第16海盛丸は、海の恵みを“最も美味しいかたち”でお客様に届けるための新しい挑戦の象徴です。

MAKIAMI
旋網漁
まき網漁は、魚の群れを船団で取り囲み、網を使って一気に漁獲する漁法です。サバ、イワシ、アジなど、群れで泳ぐ回遊魚を対象に、日本各地の沿岸地域で盛んに行われています。海盛水産では5隻の船団で漁を行っています。一般的に一度の航海で操業する(網を入れる)回数は2~3回で、1回につき2時間程度かかります。まき網漁は、一隻だけでは成り立ちません。灯船・網船・運搬船、それぞれの役割を持つ船のチームワーク、自然との駆け引き、そして長年培われた経験と技術がひとつになって、豊かな漁が支えられています。

魚群発見
漁は、灯船(ひぶね)を中心とした連携で始まります。ソナーや魚群探知機を使って魚の群れを探知し、灯船が強い光を海面に照らして魚を集めます。魚の動きに敏感な漁師たちは、海の状態や魚の習性を見極めながら、最適なタイミングを計ります。

投網
魚の動き、潮流、風向きなどあらゆる条件を読み取りながら、船団が連携して大きな網を投げ入れ、魚群を大きく囲い込みます。網は広い海に円を描くように展開され、魚の逃げ道をふさぐように配置されます。

環締
魚群を慎重に追い込みながら、網の底に取り付けられたワイヤーを締めて海底側の出口をふさぎます。その後、浮子(うき)側のワイヤーも引き締め、まるで大きな袋で魚をすくい上げるような状態にします。確実に、かつ魚を傷つけないよう丁寧な作業が求められます。

揚網・積取り
漁の終盤では、網船や運搬船が網と魚の重さで大きく揺れます。そのバランスをとるために、灯船は網とは反対側に航行し、全体の安定を保ちます。網を船に引き上げながら、魚をすくい取って船に積み込みます。鮮度を保つため、スピーディかつ丁寧に作業が行われます。鮮度を守る工夫が、海の恵みを最高の状態で届ける秘訣です。
月夜間(つきよま)
満月の前後「旧暦の13~19日」のことを言います。
満月の前後に月明かりが強く、集魚灯の効果が薄れるためます。この間は漁を休み、船の整備や乗組員の休養にあてられます。この「月夜間」と冬期・夏期休暇は漁を行いません。
TEICHIAMI
定置網漁
定置網漁は網の入り口を開き、泳いでくる魚を獲る漁法です。海盛水産では小型定置網漁(家族定置網、つぼ網、ねずみ網)を行っています。海を泳いできた魚はまず道網に行く手を遮られ、道網に沿って網に囲まれた場所に入ります。魚は網のなかを泳いでいるうちに、壁沿いに付けられた円錐型の袋網のなかに入ります。漁師はこの袋網を手繰りあげ、魚とりあげて港に持ち帰ります。少人数での操業が可能な漁法です。

ABOUT AKUNE
阿久根について
私たち海盛水産は阿久根を母港に、地図のオレンジのエリアを中心に漁を行っています。阿久根市は、鹿児島県の北西部に位置し、西部は東シナ海(天草灘)に面する自然豊かな街です。古代から地名として存在し、「英袮(あくね)」と呼ばれていました。「英(あく)」は魚や漁業を「袮(ね)」は岩礁を表しており、古くから漁港として栄えてきた歴史ある漁業が盛んな街です。
